Birth of Punk展
コネチカットで行われているグループ展「Punk Is Coming」に続き、ニューヨークでも70年代パンクの展示が行われています。
展示に参加している写真家ゴドリスや、パンクマガジンのジョン・ホルムストロム編集長からその報告が届きました。

ニューヨーク南端のサウスストリート・シーポートのギャラリーで行われている「The Birth of Punk」展は、「僕が知る限り初めて、
パンクムーブメントが何故ニューヨークで、どの様に始まったのかに焦点を当てた展示会」(ジョン編集長談)とのこと。
ご覧の通りポスターや展示にはストリート写真家ゴドリス撮影の写真が多数使用され、またギャラリーの壁面にはジョン編集長
による直筆のコメントやイラストが無数に描き込まれています。

開催直前の設営、壁一面にゴドリス撮影の写真が!

壁面は年表になっていて、パンクの歴史をたどりながら見る構成。
吊るされているのはラモーンズの歌の歌詞

開催直前、壁に手書きキャプションやイラストを描き込むジョン

(左「ヒッピーってニューヨーク嫌いだよね!」
中「そうよ、彼らは自然に帰りたいのよ。。。」
右「セントラルパークってその為にあるんじゃないの?」)

「パンクロック」という言葉が初めて使われたのは1970年
3月22日付のシカゴ・トリビューン紙上、、、という説明

左「私ディスコの方が好き!」
右は「パンクにはうんざりだ!」、服には『ヘビーメタル最高!』
一件白塗りの壁ですが、よく見ると字が透けて見えたり、、、実は70年代のニューヨークの街中で良く見られた、ポスターの上にポスターが貼られていたような乱雑な感じを模して、様々な印刷物を裏返して切り貼りし、そこに手書きでキャプションやイラストを描いています。

パンク発祥の地、ライブハウスCBGBの写真、ゴドリス撮影
展示初日5/19のオープニングには多くの来場者が訪れました。もちろんジョンもゴドリスも参加、あまりの賑わいに「写真を撮る暇がないくらいみんなと話をしてしまったよ!」とはゴドリス。
「巨大な美術が陳列されているわけではないけれど、小さくてもとてもいい展示になりました。
『パンク』が他のどこでもなくニューヨークで誕生した事を立証する、いくつもの素晴らしい写真と、無数の文献がここに凝縮しています。
この展示はまるでパンクマガジンの最新号といった感じ。僕が1970年代初頭にパンクマガジンを始めるにきっかけとなったものが
全てここにあるからなのです。」(ジョン)

壁に飾られたパンクマガジン11号の現本、、、激レアです
『The Birth of Punk』展は7/31まで。詳しくは下記のリンク先で:
The SEAPORT: THE BIRTH OF PUNK
https://theseaport.nyc/explore/explore/the-birth-of-punk/